みそはミラクルレインボーな調味料「塩の代わりにみそ、砂糖の代わりにみそ」

古くから伝わることわざや慣用句には、みそを使ったものが多くあります。「みそは医者いらず」「みそ汁は朝の毒消し」「みそ汁一杯三里の力」、中には、「みそっカス」「みそっ歯」「みそをつける」など、よくない意味で使われることもありますが、それもご愛嬌。それだけみそが身近なものだったということでしょう。私の好きなことわざの一つに「みそは七色の調味料」があります。上手に使えば、素晴らしい味を出す調味料という意味ですが、なんとも美しい響きだと思いませんか?

毎日100gのみそを使っているというと驚かれますが、全然嫌にならず、むしろ愛は深まる一方。飽きない理由は、いろんな種類のみそを使うことと、みそ汁だけでなく、調味料として、そして漬け床やスイーツの隠し味などにも使用しているからです。

みそを隠し味として入れるとおいしいのは、発酵で生じる豊富なアミノ酸などのうま味成分、熟成によって生じる複雑な風味のおかげ。野菜、肉、魚、乳製品、スイーツ…、みそは、どんな食材とも相性がよく、甘い、辛い、酸っぱい、苦い…、どんな味にもアレンジできる万能調味料。「みそ=みそ汁」にとどまることなく試してほしいのが、「塩の代わり」「砂糖の代わり」にみそを使うこと。たいがいのみそは塩の代わりになりますが、砂糖の代わりのおすすめは関西白みそと江戸甘みそです。塩分や糖分をみそでとることで、大豆由来の栄養もとれて一石二鳥。ぜひやってみてください。

お笑い芸人のヒロシさんは、あるステージで、「母がバターの代わりにみそを塗ったサンドイッチを出してきたとです…」とブルーに話していましたが(笑)、それは間違っていない!と言いたいです。バターの代わりのコクだしにも、みそは最高です。みそを人でたとえるなら、人見知りせずどんな人とも仲良くなり、さりげなく相手を引き立ててくれる人。さらにTPOに合わせてどんな見た目にもキャラに変幻自在。まさにミラクルレインボーな調味料。

Miso is a miraculous seasoning that goes well with anything; vegetables, meat, fish, dairy products, etc. Use miso instead of salt and substitute a sweet miso, such as Saikyo Miso, for sugar.

ABOUTこの記事をかいた人

藤本智子

【MISODO(藤本智子)】株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデル等を経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等。 ※WEB版に掲載している記事は、取材当時の情報です。現在と内容が変わっている可能性がございます。