【ご当地グルメ】産後の回復食として受け継がれる淡路島ちょぼ汁

淡路島 ちょぼ汁

兵庫県淡路島は、温暖な気候に恵まれた日本屈指の食材の宝庫。古くより朝廷に数々の食材を献上してきた「御食国(みけつくに)」として知られる。そんな淡路島で、産後の回復食として江戸時代より受け継がれるのが、「ちょぼ汁」だ。もち粉の団子、ズイキ、小豆に似たササゲを具にしたみそ仕立ての汁で、見た目はお汁粉のようだが、味はみそ汁に近い。「ちょぼ汁」という呼び名には、「おちょぼ口」のかわいい赤ちゃんになるように、という願いが込められている。

男の子が生まれたら団子の先を尖らせ、女の子なら団子を小さな俵型や丸くして中心をくぼませるところもある。ササゲやズイキは古い血を下ろす作用があり産後の体をきれいにし、団子は母乳の出を良くするとされる。さらに、みそやかつお節はタンパク質を多く含むパワー食。また、ビタミン類やミネラル、食物繊維の豊富なズイキは、子孫繁栄の願いも込められている。もち粉は少しずつ水を加えてこねて耳たぶくらいのやわらかさにして成型。一晩水に漬けたササゲと、水に漬けてあく抜きしたズイキをだし汁で煮たら団子を入れ、最後にみそを溶き入れる。お椀に盛り、かつお節をのせたら、嫁や孫を思いやる「お母さんの味」の完成だ。

Chobojiru, a specialty of Awaji Island, is miso soup with dangos(dumplings made with rice flour), taro stems, and sasage beans, known to help mothers recover from childbirth.

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藤本智子

【MISODO(藤本智子)】株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデル等を経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等。 ※WEB版に掲載している記事は、取材当時の情報です。現在と内容が変わっている可能性がございます。