【ご当地グルメ】小麦文化が生んだ群馬名物「おっきりこみ」

おっきりこみ

群馬県は年間を通して晴れの日が多く水はけのよい土壌のため、古くから全国有数の小麦の産地として栄えてきた。そのため粉食料理を常食する文化が根付いており、「おっきりこみ」もその一つ。旬の野菜やきのこなどをみそか醤油で煮込むのが一般的。塩を入れずに打った幅広の生麺をそのまま煮込むため、打ち粉が溶け出してとろみが出るのが特徴だ。これ一杯で食事が完結する優れものの上、おいしさと手軽さから、古くから地元民に愛されてきた。

おっきりこみが一般家庭に広まったのは、石臼が庶民に広まった江戸時代中期以降と考えられている。その名前は、こねた生地をへらの上から直接鍋の中へと「切り込む」調理法に由来する。農家の主婦は畑に家事と朝から晩まで大忙し。家族に少しでも早くおいしい食事を、と考えてつくっていたのだろう。群馬では、「風呂の沸かし直し」を「たてっかえし」と呼ぶそうで、夕飯のおっきりこみの残りを翌朝温め直し、ごはんにかけて食べることを「おっきりこみのたてっかえし(たてっけえし)」と呼ぶそうだ。

Okkirikomi, a local specialty of Gunma, Japan’s leading producer of wheat, is wide flat udon noodles stewed with plenty of vegetables in a miso or soy sauce-base soup.

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藤本智子

【MISODO(藤本智子)】株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデル等を経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等。 ※WEB版に掲載している記事は、取材当時の情報です。現在と内容が変わっている可能性がございます。