【ご当地グルメ】夏の栄養チャージに沖縄風豚汁「イナムルチ」

イナムルチ

古くから中国文化の影響を受けてきた沖縄にはたくさんの豚肉料理があるが、見た目も色鮮やかな「イナムルチ」は、お祝い事や親戚が集まる場に欠かせない伝統的家庭料理。一方、暑い沖縄ならではの健康食として、街の食堂でもよく見かける定番メニューの一つである。

「イナムルチ」とは、豚肉、しいたけ、かまぼこ、こんにゃく、人参などでつくる白味噌ベースの沖縄風豚汁のこと。具だくさんで栄養価も高いと、長い間沖縄の人々に愛されてきた。昔は猪肉だったが、次第に豚肉になっていったというイナムルチ。沖縄の方言でイノシシを「イナ」、もどきを「ムドゥチ」ということから、「イナムドゥチ(イナムルチ)」と呼ばるようになった。

つくり方は簡単。かつおのだし汁と椎茸の戻し汁を火にかけて、具材を煮たら、たっぷりの白味噌でとろりとなるまで味付けする。沖縄のスーパーにはイナムルチ用の甘い白味噌も売っているが、市販の白味噌を使い、みりんで調整してもOK。かつおや豚肉の濃厚な旨みとたくさんの具材、すっきりとした白味噌が醸し出す風味豊かな味わいは一度食べたら忘れられない味だ。「食」を重んじる沖縄の年長者たちは、今も食べ物を「クスイムン(薬)」「ヌチグスイ(命の薬)」などと呼ぶ。サプリメントに頼りがちな現代人こそ、学びたい心得だ。

首里城

Inamuruchi is miso soup prepared with pork, mushroom, kamaboko, konnyaku, carrot, etc.,
which is a popular localdish in Okinawa.
The nutrition-packed soup is white miso based and full of wonderful umami flavor.

 

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藤本智子

【MISODO(藤本智子)】株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデル等を経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等。 ※WEB版に掲載している記事は、取材当時の情報です。現在と内容が変わっている可能性がございます。