【ご当地グルメ】情緒あふれる囲炉裏料理 熊本「高森田楽」

高森田楽

「田楽は むかしは目で見 今は食い」という句がある。この意味は平安時代以来、田植えの際に田の神を祀るために田の畔で笛や太鼓の伴奏で歌い舞った「田楽舞い(田楽踊り)」にある。やがて、それを専門職とする「田楽法師」が現われ、下に白袴、上に色のついたものを着て、「高足」という一本足の竹馬のようなものに乗り踊る姿が豆腐の串焼きにそっくりだったことから、「田楽」という名がついた。

「高森田楽」は、阿蘇特産の「つるの子いも」をはじめ、豆腐、こんにゃく、ヤマメなど、さまざまな食材を串にさし、囲炉裏で焼く熊本の郷土料理。山椒みそ、ゆずみそなどを塗って食べるのがお決まりで、香ばしい香りが食欲をそそる。昔、諸国行脚に出た村人が、京都や出雲で豆腐の田楽を食べて帰り、それを阿蘇特産の里芋「つるの子いも」に応用したのが始まりとされ、その後は「つるの子芋」をよりおいしく食べる知恵として、農家の定番料理となっていった。タイムスリップしたような懐かしい空間で、団らんしながらじっくりと焼けるのを待つ…。そんな幸せを体験しに、阿蘇観光に出かけてみてはいかが?

Takamori Dengaku, a local dish of Kumamoto,is grilled skewered foods, such as taro, tofu, and konjac, that are glazed with miso.

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藤本智子

【MISODO(藤本智子)】株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデル等を経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等。 ※WEB版に掲載している記事は、取材当時の情報です。現在と内容が変わっている可能性がございます。