みそに願いを★MISO ONIGIRI STAR

ほかほかごはんをぎゅっと握り、みそをつける「みそおにぎり」。ごはんのやさしい甘み、複雑な風味を醸し出すみそとの組み合わせは、それだけでごちそう。「おにぎらず」「スティックおにぎり」など、進化形おにぎりも流行し、最近では世界で注目されている「ONIGIRI」ですが、原点は、日本人のふるさと「ごはんとみそ」ではないでしょうか。まさに“おにぎりスター★”。大切な人へ、みそに願いを込めて…! 一般社団法人おにぎり協会代表理事・中村祐介さんに、おにぎりのアレコレを伺いました。

おにぎりヒストリー

弥生時代後期の遺跡(現・石川県中能登町)で発見された、もち米を蒸して固めて焼いたものが「最古のおにぎり」とされています。どちらかというと、ちまきに近いものだったとか。現代でよく食べられているおにぎりの原型は、蒸したもち米を握り固めた「屯食(とんじき)」で、平安時代の貴族が宴の際、従者にふるまいました。鎌倉時代になるとおにぎりを携行するようになり、戦国時代、おにぎりは兵糧として重宝されました。当時は、お米が貴重だったため、菜っ葉などでかさ増しした菜飯おにぎりが主流でした。おにぎりが一般に普及したのは江戸時代中期。栄養豊富で、手にごはんがつかないという便利さが受け、おにぎりにのりを巻く習慣が根付きました。1978年、セブンイレブンがパリパリ海苔の手巻きタイプおにぎりを商品化して以降、おにぎりがコンビニエンスストアの主力商品に。近年は、お米の消費量は減りつつありますが、「おにぎらず」「スティックおにぎり」「オイルおにぎり」など、進化形おにぎりも流行し、おにぎりの良さが再認識されています。

個性豊かなご当地おにぎり

おいしさに加え、保存性や殺菌作用も考慮し、みそ、梅干し、佃煮などが定番具材。しかし、全国各地には、驚くほど多種多様なおにぎりがあります。たとえば三陸地方には、わかめおにぎりの中におにぎりが入ったもの(写真右)、奈良には、ほうじ茶で炊いたおにぎりが。沖縄には、黒糖、みそ、みりん、しょうがで炒め煮した油みそでつくるおにぎり、山形の庄内地方に伝わる弁慶飯は、みそおにぎりに青菜(せいさい)を巻いたりしそをのせて炙って食べる郷土料理。お米、塩、具、海苔という4構成でありながら、その可能性は無限大!常識にとらわれず、いろいろな組み合わせで楽しみたいですね。

おにぎりのカタチ

コンビニなどの普及により、おにぎりはつくりやすく持ちやすい三角型が圧倒的に普及していますが、かつては大きな地域差が存在していました。主に東北地方は囲炉裏で焼きやすいように平べったい「円盤形」、関東地方は食べやすい「三角形」、関西地方は「俵型」という傾向がありました。また、一般に、東日本では「おにぎり」、西日本では「おむすび」と呼ぶことが多いです。

 

エリアで変わるみその認識

ほかほかごはんに生みそをぬるだけでもよし、みりんなどでのばして少し焼いてもよし! 「みそおにぎりをおやつに食べていた」という方も多いのではないでしょうか。ちなみに、「西日本はみそを調味料、東日本は冬の寒さが厳しいので保存食やおかずと認識している」と中村祐介さん。地域によりバラつきはあるものの、みそおにぎりは、主に東日本で食べられていることが判明!

 

 

 

Miso Onigiri (rice ball), a simple and perfect combination of rice and miso, is a star among various kinds of rice balls and a comfort food of Japanese people.

ABOUTこの記事をかいた人

藤本智子

【MISODO(藤本智子)】株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデル等を経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等。 ※WEB版に掲載している記事は、取材当時の情報です。現在と内容が変わっている可能性がございます。