カレーにみそのスパイスを!

カレーはもはや日本人にはなくてはならない料理の一つで、みそ汁同様、カレーが嫌いな人はあまり聞いたことがありません。カレーにみそを入れるとおいしいのは、ご存じの方も多いと思いますが、しっかりコクを出したいときは赤みそを、まろやかさをプラスしたいときは、米麹がたっぷり入った甘口のみそ(関西白みそ、讃岐みそ、府中みそ等)がおすすめ。目安は一人分あたり大さじ1/2程度。

みそを入れるとおいしくなる理由は、みその豊かな風味と食材の味をまとめる力のおかげ。ちなみに東南アジアでは、「魚醤」をカレーに入れたりするそうです。「カレー」という定義はあいまいですが、スパイスをたっぷり効かせて、肉や魚、野菜などを煮込むことは共通しています。日本だけでなく、アジア、アメリカ、ヨーロッパ…、世界中で愛されるカレーが、「みそ」でさらにおいしくなることを、多くの人々に知ってもらいたいです!

カレーはインドのイメージが強いですが、「インドカレー」といっても民族、地域、家庭により、作り方も材料も形状もまったく異なるそうです。インドには、「カレー粉」というものはなく、家に常備してある数種類のスパイスをそのときある食材や気分によりミックス。スパイスはすりたてが一番風味がよいため、インドのお母さんたちは、家族のために、せっせとその都度スパイスをすりつぶします。百人いれば、百通りのお手製カレーが誕生、まさに「手前みそ」ならぬ「手前カレー」なのですね。

インド在住歴5年のミソガールASUKAによると、インドには約100 種類ほどのスパイスがあり代表的なものは約7種類。特に暑いインドでは唐辛子が大人気でほとんどのインド料理に、唐辛子が使われているとか。インドのスーパーマーケットに行くと、スパイスセクションが立ち並び、スパイスの組み合わせで味や香りの違いを楽しむそうです。

カレーに欠かせないスパイスやハーブは、「味」「色」「香り」で、料理に風味やアクセントを加えたり、消臭、着色としての役割も。また、高温多湿のインドでは、多量のスパイスを使うことが、食べ物の腐敗を防ぎ保存性を高めたり、病気や伝染病から身を守ることにつながります。まさに、スパイスを使うことは生活の知恵でもあります。おやおや?なんだか、みそと歩んできた道と似ていますね。みそもカレーも伝統食でありソウルフード。意外にも共通項が多く、深く通じるものがありました。

Curry is very popular in Japan and is also enjoyed all around the world. Miso, with its complex flavor, aroma, and rich umami, makes a great secret ingredient in curries and adds wonderful depth to the taste.

ABOUTこの記事をかいた人

藤本智子

【MISODO(藤本智子)】株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデル等を経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等。 ※WEB版に掲載している記事は、取材当時の情報です。現在と内容が変わっている可能性がございます。