経済価値より生命価値を大切に マルカワみそ(福井県越前市)代表 河崎宏さん

河崎社長
未来

自然栽培の味噌「有機みそ未来」400g / 1260 円

 

福井県越前市。のどかで自然あふれる田園地帯に、1914 年創業の醸造元
「マルカワみそ」がある。
河崎宏さんは、東京農業大学在学中に、化学物質による環境汚染問題をテーマにした「複合汚染」(有吉佐和子)と「沈黙の春」(レイチェルカーソン)に出会い、衝撃を受ける。母乳から農薬が出たという報道にもショックを受け、「人間とは? 食べ物とは?」を模索し、その結果、「無農薬や有機栽培された原料で味噌をつくりたい!」と思うようになった。
入社以来、その思いは募り、1995 年、念願叶って有機味噌の生産を開始。だが当時は思うように売れず、大赤字を招くことに。苦しい経営が何年も続く中で、自家採取の麹菌に注目。一昔前は当たり前だったが、今ではほとんど行われていない技術である。自家採取に成功し、商品化したところ、有機味噌の注文はどんどん増えていった。
その後もさまざまな研究を重ね、種まきから製品(味噌)になるまでの、完全な味噌づくりを追及。2009 年からは、自社農場で大豆を育てている。「味噌屋と農業が融合したものづくりを実践していきたい。さらに、味噌にとことんこだわった、来て、見て、触って、食べて、つくれるテーマパークをつくりたい」と夢を語る河崎さん。
「経済活動を続けることは大事。だが、命の源となる食べ物を提供するためには妥協できない」。
マルカワみその選択は、「経済価値」ではなく「生命価値」。「一杯の味噌汁が、日本の未来を変えていく」。河崎さんの言葉に込められている深い意味を知ることができた。

http://marukawamiso.com/

 

Marukawa Miso, a miso manufacturer established in 1914, is located in Echizen City.
Hiroshi Kawasaki, the company president, grows koji mold and uses it to make
his products whose ingredients are organic. “Maintaining economic activities is
important. However, I can’t compromise when it comes to providing food which is the source
of our lives. Miso soup is going to change Japan’s future,” he says wholeheartedly.

 

 

 

ABOUTこの記事をかいた人

藤本智子

藤本智子(ふじもとともこ) 1985 年生まれ、横浜市在住。アパレル販売員、読者モデル、ファッション雑貨店マネージャーを経て、2011 年ミソガールとして「365 日味噌活宣言」をし、みその普及啓蒙活動を開始。2012年「みそソムリエ」取得。2014 年「ジャパン味噌プレス」創刊。2015年「ミラノ国際博覧会日本館サポーター」「朱鷺米応援大使2015」(佐渡市)に就任。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等がある。2016 年より「中央情報専門学校」非常勤講師。2016年10月株式会社ミソド設立、代表取締役。一般社団法人みそまる普及委員会 理事。