モモ入り味噌汁に感動してくれたチベット民族

インド1

\味噌玉世界旅行 by 武重美亜/
インド・ダラムサラ編

 

味噌を知らない人たちの中で、

最も良い反応を示してくれたのが、

チベット民族のT さんでした。

以来T さんのことは時々思い出します。

出会ったのはインド・ダラムサラ。

そこは「リトルラサ」(ラサはチベットの古都)と呼ばれ、

チベットが中国政府から弾圧された結果、

大量の難民が流入した場所です。

標高2000m 付近に位置し、

他のインドの街より大変涼しく、

またチベット民族衣装や袈裟を着ている人たちがたくさんいるので、

インドにいることをふと忘れてしまうような場所でした。

チベット文化に興味がある私は、

ダラムサラで料理教室をやっているT さんに会いに行きました。

そこでチベット料理であるモモ(餃子のようなもの)を一緒につくり、

味噌汁に入れて食べてもらうことにしたのです。

イスラエルやイギリスから来ていた女性も加わり、

皆でモモをつくります。

モモの具を皮で包みながらT さんは

「友人に車を手配してもらってチベットからインドへ陸路で逃げてきた」

という身の上話をしてくれました。

そんな話をしながらも、

始終笑顔で手際よくモモのつくり方を教えてくれるのです。

鍋を火にかけ、沸いたところで味噌とモモを投入。

7 分くらい茹でて出来上がりです。

モモの中身はほうれん草。

餃子が味噌汁に浮かんでいるような図です。

これが本当においしくて、T さんも驚きです。

「一体これはなんだ!?

仲間にもこの味噌汁というやつをつくってあげたいから少しちょうだい!」と。

私もうれしくてうれしくて、

持ち合わせていた300g を分けてあげました。

その後T さんがどんなモモ入り味噌汁を仲間につくったのかを想像し、

ひとりでニヤニヤしてしまうのでした。

 

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A journey to serve miso soup to people all around the world, Dharamsala, India edition.
Miso soup with momos (Tibetan dumplings) turned out so good a Tibetan man loved it very much.
He said excitedly that he would make the soup for his friends.

 

ABOUTこの記事をかいた人

藤本智子

【MISODO(藤本智子)】株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデル等を経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等。 ※WEB版に掲載している記事は、取材当時の情報です。現在と内容が変わっている可能性がございます。