【味噌人】代官山come cafe Osamu bar オーナー西尾治さん「周りの人を食で幸せに」

 \THE味噌人/

みそを愛し、みそ業界をリードする「ザ・味噌人」。みそメーカーや関連企業、料理人など、さまざまな業界の「ヒト」を取り上げます。

東急東横線・代官山駅、JR渋谷駅(新南口)から徒歩5分の閑静な住宅街にある「代官山come cafe Osamu bar」。昼は、みそや麹を使った創作料理レストラン、夜はバーという2つの顔を持っている。多くがリピート客で、しかもオーナーの西尾治さんに会いに来る。人を引き寄せる西尾さんの魅力に迫りました!
(聞き手/ ミソガール・藤本智子)

◆◆◆自然食に関心を持ったきっかけは?◆◆◆

家族や親戚に自営業の人間が多かったので、自然と経営者の道を選択。大学卒業後、飲食の世界へ。六本木で7年ほどバーを経営しており、もともとはフレンチ専門、ワインソムリエでもあります。あるとき、ワインの第一人者・田崎真也さんの講座の中で「舌が命であるソムリエは、食生活に気をつけること。加工品に多く含まれている添加物が味覚をダメにする。多品目の食材を食べることで、甘味・塩味・酸味・苦味・うま味を感じる味覚が鍛えられる」という話を聞いて、衝撃を受けました。

肉や乳製品中心の洋食一辺倒だったそれまでの食生活をがらりと変え、“体にいいもの”を追求するように。辿り着いたのが「自然食」です。食を変えてからは一度も病院に行っていないし、以前はひどかったむくみも、今は全くなくなりました。フレンチ時代の友人は、私の変わり様にとても驚いています。

◆◆◆お店の紹介をお願いします。◆◆◆

都心で安心安全な食事を提供したいと、4年前に六本木のバーを閉め、「代官山come cafe Osamu bar」をオープンしました。伝統的な発酵食材を使った創作料理中心で、薬膳のエッセンスを入れているのが特徴です。夜はワインや日本酒とのマリアージュを楽しんでいただきます。お米は農薬不使用の玄米、その他の食材も、できる限りオーガニックを使用、添加物等が入ったものも一切使いません。

毎日の食事が大切なので、頻繁に食べてもらえるよう、価格はギリギリまで下げています。「薬膳カレーライス」「Barの味噌麺」など、多くのメニューがありますが、一番人気は「おさむさま定食(笑)」(税込1000円)。メニューは定期的に変えているので、リピーターさんにも喜んでいただいています。食へのこだわりを持った人や意識の高い人が多く、気づいたら、お客さん同士が一緒に食の話で盛り上がっているなんてことも。アットホームな雰囲気なので、お一人でも気軽にどうぞ。

◆◆◆みそへのこだわりを教えてください。◆◆◆

東京、神奈川を中心に活躍中のみそソムリエkeikoさんと、月2回ほど「みそ仕込み教室」を開催。そこで仕込んだみそを使用しています。農薬不使用の大豆と米(厚木のいかりみそ製の米麹)、塩はミネラルバランスのいい沖縄の塩を使用。手前みそですが、手づくりならではの味わいで、大豆のうま味や米麹由来のほのかな甘味をしっかりと感じられます。

みそを存分に味わっていただくため、出汁は使用していません。みそ汁の実は、その時々で仕上げています。本日はトマト、油揚げ、ねぎです。栄養と味のバランスとともに、見た目も楽しんでもらえるよう工夫しています。

◆◆◆夢を聞かせてください。◆◆◆

食の専門学校で講義をすることがありますが、飲食業界を目指している学生ですら、ファーストフードやコンビニ弁当、即席麺などを常食。重症のアトピーの学生も多く、危機感を感じています。みそをはじめとした発酵食品は、腸内環境を整え、免疫力を高めてくれるものです。

私が自然食に関心を持った当初はなかなか周囲に理解してもらえませんでしたが、今では、私の家族も食生活ががらりと変わりました。今でこそ当たり前になりつつある自然食ですが、まだまだ普及しているとは言い難い状況です。私の名前は「治」なので、「食で治す」使命を持って生まれてきたのかもしれません。周りの人々に、食で幸せを届けたいと思います。

【プロフィール】
1969年静岡県出身。大学を卒業後、レストラン業界へ。その後、六本木でバーを経営。約10年前に自然食に目覚め、4年前に代官山come cafe Osamu barをオープンした。

 


パクチー肉みそTKG

 

【代官山come cafe Osamu bar】
東京都渋谷区鶯谷8-10 代官山トゥエルプⅡ 2F-A
営業時間:ランチ11:30~13:30、ディナー18:00~25:00
TEL090-6538-1380

ABOUTこの記事をかいた人

藤本智子

【MISODO(藤本智子)】株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデル等を経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等。