黄金比のみそダレでまちを元気に「かわさき餃子舗の会」

\THE味噌人/

みそを愛し、みそ業界をリードする「ザ・味噌人」。みそメーカーや関連企業、料理人など、さまざまな業界の「ヒト」を取り上げます。


会長の鬼塚保 さん(成喜代表取締役)、副会長の三神祐司さん(新世代表取締役)

川崎駅東口周辺は中華料理店が多く、昔から餃子は庶民の味として親しまれてきました。川崎は、中華食(外食)の消費金額が全国第1位(総務省統計局家計調査 2004年~2006平均)で、知る人ぞ知る中華料理の激戦区。そんな中華通の川崎っ子を唸らせるのが「かわさき餃子舗の会」の餃子です。中華料理店を経営する傍ら、二人三脚で会を牽引してきた鬼塚保会長、三神祐司副会長にお話を伺いました。 (聞き手/ ミソガール・藤本智子)

 

「かわさき餃子舗の会」を発足したきっかけは?

川崎の新たな名物として「餃子」を広くアピールし、地域の活性化に役立ちたいという思いから、有志18店舗が集まり、2007年「かわさき餃子舗の会」を発足しました。当時、このようなまちぐるみの取り組みは珍しく、多くのメディアに取り上げられましたが「川崎餃子の特徴は?」といった質問を多数受けるうち、川崎餃子のブランドの統一化をはかる必要があると痛感。そこで、各店舗の餃子の味を大切にしつつ、地元ブランドを確立するために「タレを統一にしよう」ということで、翌2008年から会員数名とメーカー3社で試作を開始しました。

 

みそダレの開発秘話を教えてください。

餃子といえば醤油ベースが一般的ですが、それではほかと差別化できません。また各店ラー油は自家製なのでその味を生かしたい、家庭に持ち帰って餃子以外の料理にも使えたほうがいい、などいくつかの条件を挙げ、トマト味、みそ味など50回以上の試作を重ねました。

一過性ではなく、“川崎餃子はこのタレ”を根付かせたいという思いから、日本人の味覚に古くからある「みそ」に絞り込むことに決定。その後、みそベースで試作を重ねて3種類に絞り込み、最後は会員投票という形でタレを決定! 開発にはそこから半年以上かかり、2009年7月、ようやく「かわさき餃子みそ」のお披露目となりました。

 

ズバリ「かわさき餃子みそ」の魅力とは?

タレの原材料のベースとなるみそや醤油は、川崎市内産、神奈川県内産のものを使用。餃子をおいしく食べる黄金比は「かわさき餃子みそ7:酢2:ラー油1」です。色は濃い目ですが、意外にさっぱり味と好評。ほのかな甘みとうま味、酸味がバランスよく餃子と絡み合います。 また、餃子以外の料理の調味料としても優れているので、焼そばや野菜炒めの仕上げに加えるとコクが加わります。そのほか冷奴や焼き魚、ドレッシングなどにも最適。中華料理にはみそをよく使いますが、一気に味に深みを出してくれる万能調味料です。

 

今後の展開について聞かせてください。

ひとつのプロジェクトをカタチにするには時間がかかるもの。会を発足した際、まず10年間は何があっても続けようと2人で決めました。おかげさまで、川崎市民に広く認知され、さらに市外、県外から訪れるお客様も増えてきました。また「かわさき餃子みそ」を販売したいという問い合わせも増えました。昨年は、「2017全国餃子サミット&全国餃子まつりinかわさき」を関連企業・団体、川崎市、川崎商工会議所、川崎市観光協会などと実行委員会を組織して開催。宇都宮をはじめとする「餃子のまち」との連携をはかり、餃子文化の普及に励んでいます。

川崎市は、人口150万人を超えて、さらに増加し続けている元気な都市。おいしくてリーズナブルな中華料理は、市民の活力にもつながります。現在は市内21店舗が統一ダレで餃子を提供していますが、「川崎といえばみそダレ餃子」をさらに浸透させ、地域の活性化につなげることを目指し、今後も活動を続けていきたいと考えています。

 

かわさき餃子舗の会
TEL044-276-8161

ABOUTこの記事をかいた人

藤本智子

【MISODO(藤本智子)】株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデル等を経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等。 ※WEB版に掲載している記事は、取材当時の情報です。現在と内容が変わっている可能性がございます。