【味噌人】池川クリニック院長・池川明先生「味噌汁は若い女性の味方」

池川先生

\THE味噌人/

みそを愛し、みそ業界をリードする「ザ・味噌人」。みそメーカーや関連企業、料理人など、さまざまな業界の「ヒト」を取り上げます。

病院外観

味噌汁は若い女性の味方 幸せなお産で未来をつくる産婦人科医
池川クリニック院長 医学博士 池川明 先生

「味噌活」「婚活」ならぬ、「妊活」という言葉をご存じだろうか。
妊娠についての知識を身につけ、体調管理を心がけたり、人生設計を考えたりすること。
つまり、それほど今は不妊や流産が多く、赤ちゃんが欲しくても簡単にはできない時代。
ミソガール誕生のきっかけでもある、産婦人科医の池川明先生に話を聞いた。

池川先生02

産院で赤ちゃんを取り上げる傍ら、「胎内記憶」研究の第一人者として、全国を講演活動で飛び回っている池川明先生。
「胎内記憶」とは、ママのお腹の中にいるときの記憶。細かくは、陣痛から誕生までの「誕生記憶」、お腹に来る以前の「中間生記憶」などにも分けられるが、一般的には「生まれる前の記憶」を総括して「胎内記憶」と呼んでいる。
「胎内記憶」との出会いは偶然だった。開業して10 年目、たまたま読んだデーヴィットチェンバレン博士の「誕生を記憶する子どもたち」という本に出会い、衝撃を受ける。そこには、赤ちゃんが胎内でどのように成長し、いつ頃から感覚を持ち始めるのかなどが医学的に書かれていた。

そこで、保育園や幼稚園に通園する母親約3000 人にアンケート調査を実施。「胎内記憶がある」は31%、「生まれたときの記憶がある」は18%にのぼった。驚いたのは、胎内記憶を持つ子どもたちの多くが、「ママを選んで生まれて来た」と言うことだった。「このことは、すべての人間がそれぞれの役割を持ち、自分の意志で生まれてきたということを気づかせてくれた」。胎内記憶を知ると「いい子育て」ができるようになる。妊娠中から子どもとつながっていることに気づき、その存在に感謝することができたら、必ずそれは「いいお産」となってあらわれる。その後の子育ても、全く違うものになるという。

さて、この「胎内記憶」と出会い、「母になる日」を夢みる女性も多い。実は、弊社編集長である、ミソガール1 号の藤本智子もその一人。自身のからだを意識したからこそ「味噌」にビビッときて、それが今につながっている。女性のからだには卵巣があり、その中にこれから赤ちゃんになる卵(原始卵胞)が眠っている。それは5 か月の胎児の時が一番多くて700 万個。生まれた時点で200 万個、以降、時間の経過と共にどんどん減っていき、残り2000 個になった時に排卵が停止、すなわち赤ちゃんを産むことができなくなると考えられている。

このように自然に消えていくのとは別に、有害な化学物質や放射線、たばこなど、外的障害によっても原始卵胞は傷ついたり消滅したりする。妊娠を希望するなら、できるだけ多くの健康な卵子を維持すること。つまり、妊娠前から食事や身の回りのことに気を配り、ストレスや冷え症なども、改善、解消しておくことが大切だ。

では、妊娠しやすい、産みやすいからだをつくるには、どうしたらよいのだろう。池川先生に尋ねた。「ヘルシーな和食。中でも味噌汁は、免疫力を高め、美肌・美白効果、がん予防や老化防止に効果的といわれている。同時に卵子の老化も防いでくれるだろう。妊娠を希望する人は、糖質・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維などの栄養素をバランスよくとることが大切。もともと栄養価の高い味噌だが、味噌汁なら一度にたくさんの野菜を食べることができてもっといい。手軽で美味しい味噌汁は、忙しい現代女性たちの強い味方といえる。味噌汁を飲めば身も心もあたたまり、自然と赤ちゃんができやすいからだもつくられていくだろう」。

池川クリニックでお産をすると、先生が病室に味噌汁を届けてくれる。「産後のお母さんに必要なのは心の休息。それにはやっぱり、ごはんと味噌汁が一番」。無事にお産が終わり、先生も味噌汁でほっと一息つくという。
(文・青柳真美)

【プロフィール】

1954 年東京都生まれ。帝京大学医学部大学院修了。医学博士。上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、1989 年横浜市に産婦人科の池川クリニッ クを開業。年間約100 件の出産を扱い現在に至る。2001 年、全国の保険医で構成する保団連医療研究集会で発表した「胎内記憶」の研究がマスコ ミで紹介され話題に。著書やDVD 多数。

【池川クリニック】

TEL045-786-1122
神奈川県横浜市金沢区大道2-5-13
http://www1.seaple.icc.ne.jp/aikegawa/

池川先生3

Dr. Akira Ikegawa is an obstetrician and the director of Ikegawa Clinic.
He is also a leading researcher of prenatal memory and has given
lectures on the subject all across Japan. Nowadays, it’s getting
more difficult for a woman to have a baby due to the influences of harmful
chemicals, radiation, stress, and so on. He says that having healthy dietary
habits is effective to fight them, and he recommends miso soup especially
because of its high nutritional value. He himself delivers miso soup to
mothers after their childbirth in his clinic to help them relax with its warmth.

ABOUTこの記事をかいた人

藤本智子

藤本智子(ふじもとともこ) 1985 年生まれ、横浜市在住。アパレル販売員、読者モデル、ファッション雑貨店マネージャーを経て、2011 年ミソガールとして「365 日味噌活宣言」をし、みその普及啓蒙活動を開始。2012年「みそソムリエ」取得。2014 年「ジャパン味噌プレス」創刊。2015年「ミラノ国際博覧会日本館サポーター」「朱鷺米応援大使2015」(佐渡市)に就任。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等がある。2016 年より「中央情報専門学校」非常勤講師。2016年10月株式会社ミソド設立、代表取締役。一般社団法人みそまる普及委員会 理事。