【味噌人】味噌の普及啓蒙活動に励んでいる 谷田部美亜 さん

谷田部美亜さん

\THE味噌人/

みそを愛し、みそ業界をリードする「ザ・味噌人」。
みそメーカーや関連企業、料理人など、
さまざまな業界の「ヒト」を取り上げます。

 

民族衣装がとてもお似合い

「味噌玉世界旅」から帰国 日本の食文化を世界に発信したい
味噌の普及啓蒙活動に励んでいる 谷田部美亜さん

 

本紙創刊号から連載していた「味噌玉世界旅」(旅で出会う世界各国の人々に味噌汁を振る舞う)の
谷田部美亜さんが、26 か国の旅を終えて無事帰国。
毎月、連載を心待ちにしていた読者も多いと思いますが、いったい谷田部さんってどんな人?
という疑問にお応えすべく、インタビューをしました。
(聞き手/ ミソガール・藤本智子)

 

満員電車

 

◆◆◆味噌汁を世界旅行のパートナーに選んだのはなぜですか。◆◆◆

大学時代にカナダへ留学。昔から海外に興味があり、外国人とコミュニケーションしたいと常々思っていました。でも、自分には特に芸があるわけでもないし…。そんな時、母の味噌汁がとてもおいしかったことを思い出しました。日本のソウルフードである味噌汁を世界中の人に飲んでもらおうと決意。婚約中の彼も旅好きで、2 人の意見は一致し、「味噌玉世界旅」はスタートしたのです。

 

◆◆◆見ず知らずの人にどのように味噌汁を振る舞ったのですか。◆◆◆

ボランティア活動をしながらのホームステイが大半でした。贅沢はできませんが、現地の人々の生活に密着し、普通の旅では体験できないことがたくさんありました。そこで私は、お世話になった方々へお礼に味噌汁を振る舞ったのです。企画に賛同してくれた新潟県の越後長岡味噌醸造・たちばなさんが行く先々に味噌を送ってくれたので、私のリュックにはいつもどっさり味噌が入っていました。

 

◆◆◆旅をする中で、大変だったことはありますか。◆◆◆

とにかく長距離移動は大変でした。インドでは男性ばかりの満員電車で50 時間の移動、200 人乗りのエコノミー船でアマゾン川を5 日かけて移動したことも。ネパールやインドネシアのクネクネした山道は車酔いとの戦いでした。

 

◆◆◆印象的なエピソードを聞かせてください。◆◆◆

10 日間インドで座禅を組む修行をしたことです。人と目も合わせない生活で、食事は一日一食のベジタリアン食。そこでは、普段ぼーっとしている時でも自然にめまぐるしく妄想や空想をしてストレスを感じたり、逆にハッピーになっていたり、感情に惑わされている自分の存在を知り、自分を見つめ直すよい機会となりました。

 

◆◆◆味噌を世界に広めるためにはどうしたらよいでしょう?◆◆◆

味噌は健康で、エコでおいしい!と、外国人にとっては魅力的なキーワードがたくさんあります。さらに味噌は日本人のソウルフードであると話すと、一気に理解が深まります。でも、日本人が好む形でそのまま伝えるのは難しいこともわかりました。また海外といっても、エリアや人種によってさまざまなので、その土地に合った味噌の食べ方、使い方を提案していくことが必要です。日本ではすっかり定着したオリーブオイルのように、味噌も世界中の家庭に当たり前にある調味料になってほしい。その可能性は十分にあると思います。

◆◆◆これから伝えたいこと、夢は?◆◆◆

海外で、あるいは日本での活動になるかは未定ですが、日本の文化や日本食の魅力、もちろん、一番は「味噌汁」を、世界中の人々に伝えたいと思っています。まだ具体的には決まっていませんが、今は次のアクションに向けて、夢の計画を立てているところです。

 

美亜さん

 

【プロフィール(やたべ みあ)】

茨城県在住。1985 年生まれ。大学時代はカナダへ留学。
大学卒業後バナナ商社に勤務。2013 年より「味噌玉世界旅」をスタート。
帰国後、干し芋農家でアルバイトをする傍ら、味噌の普及啓蒙活動に励んでいる。

Mia Yatabe travelled to 26 countries and served misosoup as a thank you to the people who were kind and helpful during the trip.
Now that she’s back in Japan,she’s working on a new plan to achieve her goal of spreading the appeal of Japanese culture and food to the world,especially miso soup, a Japanese comfort food.

 

—–取材を終えて—–

たおやかな印象の美亜さんですが、世界旅の話を聞いて、
その行動力や決断力、何より精神力のタフさには脱帽です。
ご覧の通り背丈は違うけれど、実は年齢も、「日本の食文化を世界に伝えたい」という夢も同じ。
これからも一緒に味噌の魅力を発信していこう!と約束しました。美亜さんの今後に注目です!

 

〈INTERVIEWER〉
藤本智子 Tomoko Fujimoto
ジャパン味噌プレス編集長、ミソガール

 

ABOUTこの記事をかいた人

藤本智子

藤本智子(ふじもとともこ) 1985 年生まれ、横浜市在住。アパレル販売員、読者モデル、ファッション雑貨店マネージャーを経て、2011 年ミソガールとして「365 日味噌活宣言」をし、みその普及啓蒙活動を開始。2012年「みそソムリエ」取得。2014 年「ジャパン味噌プレス」創刊。2015年「ミラノ国際博覧会日本館サポーター」「朱鷺米応援大使2015」(佐渡市)に就任。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等がある。2016 年より「中央情報専門学校」非常勤講師。2016年10月株式会社ミソド設立、代表取締役。一般社団法人みそまる普及委員会 理事。