【味噌人】おだしプロジェクト 代表 土岐山協子さん

土岐山協子さん

\THE味噌人/

みそを愛し、みそ業界をリードする「ザ・味噌人」。
みそメーカーや関連企業、料理人など、
さまざまな業界の「ヒト」を取り上げます。

 

こんぶ漁

日本の女性を幸せにする「 おだしプロジェクト」
おだしプロジェクト 代表 土岐山協子さん

日本女性を一言でいうと、強くてやさしい「やまとなでしこ」。食材の味を引き立て、
周囲を調和させる。それでいてキラリと光る存在。
和食の基本「だし」にも通じる、「古きよき日本女性らしさ」を取り戻すこと。
それが、日本の未来を明るくする「おだしプロジェクト」です。
土岐山さんの伝えたい思いに迫ります。
(聞き手/ ミソガール・藤本智子)

 イベント1

 

◆◆◆「おだしプロジェクト」を立ち上げたのはなぜですか。◆◆◆

父が営んでいた麹屋を継ぐことが幼い頃からの目標でしたが、高校入学直後に父が他界し「小泉麹屋」は閉めてしまいました。東京農業大学への進学も諦め、一度は「麹職人」になる夢を断念。大学卒業後、大手不動産会社で営業マンとして働いていましたが、30 歳で独立を考えていました。いざ何をしようか考えたとき、「麹」しかない!と直感。1998 年に「小泉麹屋」を再開し、当時はまだ珍しかったインターネットショップを、試行錯誤でオープンしたところ、驚くほどの反響がありました。

 

◆◆◆どのような活動をしているのですか。◆◆◆

鰹節削り体験のイベントや、食に関する講演会。だしと関わりの深い「みそ汁」もテーマの一つ。みそ汁づくりやみそまる(手づくりの即席みそ汁)体験会なども行っています。今は子どもはもちろん、鰹節を削ったことのないお母さんも多く、皆さん、味の違いに驚かれます。また年に数回ですが、昆布漁や鰹節づくりの手伝いをしています。昆布は利尻島、鰹節は枕崎や焼津、土佐清水、椎茸は北海道遠軽町に行き、実際にやってみて、ものづくりには相当な労力がいることを身をもって実感しています。

 

◆◆◆「だし」の魅力って、どんなところですか。◆◆◆

削りたての鰹節のおいしさは格別です。美しい黄金色のスープが食材の旨味を引き出します。だしは、どんな味も邪魔しない。自分は目立たないところにいて、素材の味を引き立てて、それでいて存在感がある。私はおだしの特性が日本人そのもの、もっというと、お母さんそのものだと思います。一番大切なのは「心」。お母さんが愛情をかけ、丁寧に子どもの料理をつくることだと思います。

 

◆◆◆活動を通して、一番伝えたいことは何ですか。◆◆◆

食べ物が自分の口に入るまで、たくさんの人々の苦労や努力があることを忘れてはならないと思います。人は決して一人では生きていけない。生産者や食事をつくってくれた人に感謝する気持ちを持つことが、「謙虚な心」につながります。まずは、母親となる女性からそのことを意識して取り組む必要があると思います。「感謝」と「謙虚さ」を持つ女性が増えれば増えるほど、日本の国力は上がると考えています。

 

◆◆◆これからのことについて教えてください。◆◆◆

「おだしプロジェクト」とは、日本の女性たちを応援するプロジェクトです。基本は、お会いした人に鰹節削り器を見せて、削ってもらって、聞かれたことに答えること。やはり実際に会って、目を見て話さないと、人には伝わりません。そしてもう一つ伝えたいのは、日本人としての「誇り」でしょうか。その意味で、日本人の魂の食ともいえる「ごはんとみそ汁」を伝える活動も、地道に続けていきたいと思っています。

 

イベント2

 

【プロフィール(ときやまきょうこ)】

宮城県出身、東京都在住。
高校教師、銀座のクラブのママを経て、現在は愛情料理研究家。
「おだしプロジェクト」を主宰。食育活動や講演会などで全国を回る。

おだしプロジェクト

Kyoko Tokiyama, an ex-high school teacher,started Odashi Project that aims to help bring
out the best qualities, such as strength andkindness, in women. She holds workshops and
seminars on food and dashi stock, the foundation ofJapanese cooking.
She hopes that making dashi on adaily basis change one’s mindset in positive ways.

 

鰹節

 

—–取材を終えて—–

 何事も体当たり。アグレッシブに行動される土岐山さん。
食を通して「思い」や「生き方」を伝えているその姿に、たくさんの刺激と学びをいただいています。
みそとだしは切っても切れない間柄。
昨年末に立ち上げた「みそまるバレンタインプロジェクト」(Facebook)を皮切りに、
これからもいろいろご一緒させていただければと思います。

 

〈INTERVIEWER〉
藤本智子 Tomoko Fujimoto
ジャパン味噌プレス編集長、ミソガール

 

ABOUTこの記事をかいた人

藤本智子

藤本智子(ふじもとともこ) 1985 年生まれ、横浜市在住。アパレル販売員、読者モデル、ファッション雑貨店マネージャーを経て、2011 年ミソガールとして「365 日味噌活宣言」をし、みその普及啓蒙活動を開始。2012年「みそソムリエ」取得。2014 年「ジャパン味噌プレス」創刊。2015年「ミラノ国際博覧会日本館サポーター」「朱鷺米応援大使2015」(佐渡市)に就任。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等がある。2016 年より「中央情報専門学校」非常勤講師。2016年10月株式会社ミソド設立、代表取締役。一般社団法人みそまる普及委員会 理事。