【味噌人】焼津みそまん学会 会長 村松 実さん

みそまん学会

\THE味噌人/

みそを愛し、みそ業界をリードする「ザ・味噌人」。
みそメーカーや関連企業、料理人など、
さまざまな業界の「ヒト」を取り上げます。

みそまんじゅう2

 

伝統的な和菓子の魅力を伝える「 焼津みそまん学会」
焼津みそまん学会  会長  村松 実さん

 

漁業のまち焼津では、昔から船乗りや港で働く人たちのおやつとして、
「みそまんじゅう(略称みそまん)」が愛されてきました。
みそまんの魅力を全国に発信していこうと立ち上がったのが、「焼津みそまん学会」です。
親しみやすいネーミングですが、いったいどんな学会なのでしょう。
メンバーの村松実さんに、みそまんへの思いを尋ねました。
(聞き手/ ミソガール・藤本智子)

 

イベント

 

 

◆◆◆普段のお仕事のことを教えてください。◆◆◆

地元の御菓子司「柳家」(廃業)で修行後、家業の御菓子処「みの松」を継ぎました。昔ながらの製法で和菓子を製造していますが、洋菓子のテイストを随所に盛り込んだ創作和菓子も手がけています。当店のこだわりは、豆から丁寧に煮る自家製あんと、国産の小麦粉を使用していることです。

 

◆◆◆焼津の「みそまん」とは?◆◆◆

焼津では昔から船乗りや港で働く人たちのおやつとして、みそまんが盛んにつくられてきました。みそを生地に練り込むことで保存性が増し、小豆あんとの相性もよく、力仕事の疲れをとるには、甘じょっぱい風味がぴったりでした。また、ご先祖様を大切にする土地柄、お盆、彼岸の行事でお供物の和菓子が発展した地域でもあります。

 

◆◆◆「焼津みそまん学会」を立ち上げたきっかけは?◆◆◆

焼津の代表的和菓子である「みそまん」を愛し、静岡県民はもちろん、全国に広くアピールしようと、市内の和菓子店10 店舗が集まり「焼津みそまん学会」を設立(2011年)。実は、グループ発足は12 年前に遡ります。駿河湾海洋深層水をお菓子づくりに生かせないかと菓子業仲間が集まり、深層水で水ようかんなどをつくり、販売していました。しかし2009 年の駿河湾地震の際、深層水を採取する機械が壊れ、一時はグループ解散の危機に陥りました。が、その後、メンバーで会議を重ねた結果、「焼津みそまん学会」として再スタートを切ることになりました。

 

◆◆◆反響はどうですか?◆◆◆

店舗ごとに個性的なみそまんが味わえる、毎月30 日(みその日)限定の「焼津味噌まんじゅうセット」を商品化したところ、テレビや新聞など、さまざまなメディアに取り上げられ、地元でも評判となりました。食べた人からは、「同じみそまんでもこんなに違うのか!?」とよく言われます。それぞれの店が、色や形、大きさ、生地の食感、風味を工夫し、味を競い合っています。まさに「知る人ぞ知る」焼津の隠れた名物です。

 

◆◆◆これからの夢は?◆◆◆

「近年、季節の伝統行事や家庭の風習が失われつつある中で、和菓子の需要も減ってきていますが、
和菓子は自然の恵みをたっぷり受けた豆類や穀類が主原材料で、
植物性たんぱく質や食物繊維などを多く含む健康的なおやつです。
四季折々の季節を感じ、旬の食材を生かした味を表現できるところも魅力。
和菓子のよさをもっと多くの人に伝えたい。
さらに今後の「焼津みそまん学会」の展開としては、地域イベントに参加し、
市民・県民に愛される「みそまん」を目指す一方で、
全国のご当地まんじゅうとコラボする「まんじゅうサミット」を、
継続かつ広域的に行っていき、焼津のまちを盛り上げていきたいと思います。

 

味噌まんじゅう
焼津味噌まんじゅうセット

毎月30 日「みその日」限定で10 店舗のみそまんが味わえる「焼津味噌まんじゅうセット」。
毎月28 日(正午)までに、各店舗で予約受付中。

1 箱10個入り、850 円(税込)。

http://yaizumisoman.blog.fc2.com/

 

【プロフィール (むらまつみのる)】

1963 年焼津出身。旧相良町(現牧之原市)の御菓子司「柳家」(廃業)にて修行後、
40 年以上続く御菓子処「みの松」の二代目として家業を継ぐ。
2011 年、地元の菓子店が集まり「焼津みそまん学会」を設立、会長に就任。
現在は後任に譲り、メンバーとして活動。

 

【 焼津みそまん学会メンバー 】

◇昇栄堂/ TEL054-628-6413(五ヶ堀之内436)月曜定休

◇飴屋河合/ TEL054-628-2402(浜当目2-1-1)水曜定休

◇かしはる本社工場/ TEL054-623-9292
(西焼津総本店・田尻本店・焼津店・大井川店)

◇角屋/ TEL054-628-3870(神武通り)水曜定休

◇かまや/ TEL054-628-8076 (東小川2-11-6)月曜定休

◇光月堂/ TEL054- 629-2331(本町4-1-17)月曜定休

◇みの松/ TEL054-624-4883(石津港町48-7)水曜定休

◇餅貫/ TEL054-629-6471(西小川3-3-10)火曜定休

◇ヤマカワ/ TEL054- 629-3933(昭和通り)水曜定休

◇吉野/ TEL054- 628-3926(焼津駅前通り)木曜定休

 

Miso-manju, also known as miso-man, hasbeen loved as a snack by fishermen and port workers for a long time in Yaizu,Shizuoka, a fishing city. Local Japanese confectionery manufacturers founded the Yaizu Miso-man Gakkai tospread the appeal of miso-man to all over the country.

 

みそ

—–取材を終えて—–

噂の「みそまん」は、しっとりもちもちで、予想以上の味わいに、
「おいし~い!」と思わず声を上げてしまいました。
地域に根付いた食文化の奥深さや楽しさを、私ももっと知りたいと思いました。

 

〈INTERVIEWER〉
藤本智子 Tomoko Fujimoto
ジャパン味噌プレス編集長、ミソガール

 

ABOUTこの記事をかいた人

藤本智子

藤本智子(ふじもとともこ) 1985 年生まれ、横浜市在住。アパレル販売員、読者モデル、ファッション雑貨店マネージャーを経て、2011 年ミソガールとして「365 日味噌活宣言」をし、みその普及啓蒙活動を開始。2012年「みそソムリエ」取得。2014 年「ジャパン味噌プレス」創刊。2015年「ミラノ国際博覧会日本館サポーター」「朱鷺米応援大使2015」(佐渡市)に就任。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等がある。2016 年より「中央情報専門学校」非常勤講師。2016年10月株式会社ミソド設立、代表取締役。一般社団法人みそまる普及委員会 理事。