【味噌人】株式会社ミヤワキ建設 代表取締役 宮脇悦夫さん

宮脇悦夫さん

\THE味噌人/

みそを愛し、みそ業界をリードする「ザ・味噌人」。
みそメーカーや関連企業、料理人など、
さまざまな業界の「ヒト」を取り上げます。

モデルハウスモデルハウス2

みそ×家で健康な暮らしを提案する、ミヤワキホーム
株式会社ミヤワキ建設 代表取締役 宮脇悦夫さん

 

「高岡の家」の名で知られるミヤワキホーム(富山県高岡市)は、
自然素材にこだわった地元密着の工務店。
同社では毎年、地域の人々とともにみそを仕込み、
モデルハウスを訪れた人にプレゼント。
地元産のお米と大豆を使って醸造する手前みそは、
「ミヤワキ自家製みそ」として人気を集めている。
工務店がみそを仕込む理由とは。
(聞き手/ ミソガール・藤本智子)

 

◆◆◆普段のお仕事について教えてください。◆◆◆

地場工務店として1973 年創業以来、地域の皆様の住まいづくりのお手伝いをしてきました。これまで建てた家は650 世帯余り。「誠実に良い仕事をし、お客様に喜んでいただければ仕事は必ず回ってくる。お施主様の玄関のカギをお預かりすることができる良い関係がすべて」と、祖父の代から守り伝えています。おかげさまでOB 施主様からは、次々とお客様を紹介していただいております。

 

◆◆◆「高岡の家」について教えてください。◆◆◆

質の良さだけでなく、環境保全のためにも、国産材、県産材を積極的に活用。熟練の職人が自然素材を適材適所に使用し、木のぬくもり、美しさ、安全性を最大限に引き出します。有害な化学物質も防ぐので、アトピーやシックハウス症候群などの心配もありません。暮らす人、建てる人、木材を提供する人…みんなが健康で幸せになれる家。大切にしているのは、引渡し後のおつきあい。建てて終わりではなく、健康で快適な暮らしを続けていただくため、生涯にわたっておつきあいさせていただいています。

 

◆◆◆みそ仕込みを始めたきっかけは何ですか?◆◆◆

OB 施主だった故梅田金助さんが、役所を定年後、趣味でみそをつくり、親しい人やご近所に配っていました。しかも自家製の大豆と米、沖縄産の天然塩で仕込んだこだわりのみそ。大豆を2 日前から富山湾の深層水に漬け込み、端材でかまどの火を焚き、一気に蒸し上げるのがおいしさの秘密。当時から薪をお分けするなどそのお手伝いをさせていただいていた関係もあり、6 年前に梅田さんが亡くなられたことをきっかけに、梅田流みそづくりの流儀や道具すべて引き継ぐことに。うちでも昔から祖母と毎年みそを仕込んでいたので、私たちが梅田さんの味を引継ぎ伝えていこうと思いました。

 

◆◆◆反響はいかがですか?◆◆◆

当初は身内で細々とみそ仕込みを行っていましたが、お客様にプレゼントしたり感謝祭で販売したりしているうちに、「ミヤワキ自家製みそ」がおいしいと評判になり、今では地域の人々を交え、毎年300kg を仕込むまでになりました。こだわりの原料と、つくり手の想いがこもった天然醸造みそだからおいしいのです。1 年熟成させ完成したみそは、店舗で販売するほか、「出会いみそ」として、モデルハウスにいらしてくれた方に感謝の気持ちを込めてプレゼントしています。

 

◆◆◆グッドデザイン賞を受賞されたそうですね?◆◆◆

「グッドデザイン賞」は公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、総合的なデザインの推奨制度です。みそ仕込みや無農薬野菜を栽培する農業体験の場の提供、住宅展示場を生かしたセミナーや料理教室など、6 年間で170 回以上におよぶイベントを開催してきました。地域の世代間コミュニケーションを活性化する、地域貢献型のビジネスモデルとして、昨年、同賞を受賞いたしました。

 

◆◆◆夢を教えてください。◆◆◆

よい暮らしには、「いい家」とともに、安心安全な食や、人とのつながりは欠かせないもので、それを伝えるには、みそが最適だと実感しています。家づくりを通して「日本の良き伝統や文化」「思いやりの心」を子どもたちや若い世代に伝えたい。これからも地域密着型の工務店として、人々の健康で幸せな暮らしに貢献していきたいと思います。

 

ミヤワキホーム味噌仕込みみそ仕込みの様子

ミヤワキ自家製みそミヤワキ自家製みそ

 

【プロフィール(みやわきえつお)】

1953 年富山県出身。
福井工業大学卒業後、富山県の宮大工(社寺建築)、森田建設株式会社に入社。
10 年間サラリーマンとしての経験を積んだのち、株式会社ミヤワキ建設に入社。
1998 年に代表取締役に就任。

 

Miyawaki Home, a contractor that provides safe homes using natural materials,
also makes miso with local residents every year to convey the importance of safe food.

 

2ショット

—–取材を終えて—–

「ミヤワキ自家製みそ」は、ふわっとやわらかい
風味で体に染みわたります。「高岡の地でしっかり
と信頼を築くこと。他に広げる必要はない」という、
まっすぐなお言葉が印象的でした。私もしっかり
と根を張った仕事をこなしていけたらと思います。

 

〈INTERVIEWER〉
藤本智子 Tomoko Fujimoto
ジャパン味噌プレス編集長、ミソガール

 

ABOUTこの記事をかいた人

藤本智子

藤本智子(ふじもとともこ) 1985 年生まれ、横浜市在住。アパレル販売員、読者モデル、ファッション雑貨店マネージャーを経て、2011 年ミソガールとして「365 日味噌活宣言」をし、みその普及啓蒙活動を開始。2012年「みそソムリエ」取得。2014 年「ジャパン味噌プレス」創刊。2015年「ミラノ国際博覧会日本館サポーター」「朱鷺米応援大使2015」(佐渡市)に就任。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等がある。2016 年より「中央情報専門学校」非常勤講師。2016年10月株式会社ミソド設立、代表取締役。一般社団法人みそまる普及委員会 理事。