最古のおかず味噌「金山寺味噌」

ごはんのお供やお酒の肴に、そのまま食べる「おかず味噌」の代表格である「金山寺味噌」。いわゆる「なめ味噌」の一種で、「径山寺味噌」とも書く。つくり方は通常の味噌とは異なり、米・大豆・麦の穀物原料を麹にし、うり、なす、生姜、しそなどの野菜を漬け込んで熟成させる。現在は主に和歌山、千葉、静岡などで生産されている栄養満点の味噌。

「金山寺味噌」ストーリー

金山寺味噌の起源は諸説あるが、今から約750年前の鎌倉時代、和歌山県由良町の興国寺へ伝わったという説が有力だ。宋(今の中国)に渡った法燈国師が「金山寺味噌」の製法を学び、日本に持ち帰り伝えたという。法燈国師は「興国寺」を建立した僧、覚心のこと。その後、交通の便も良く、また水質が味噌や醤油の製造に適していた湯浅町やその他の地域で広まり、以来親しまれてきた。また、和歌山県・高野山真言宗の開祖、空海が、遣唐使として入唐・勉学の折(835年)、唐の金山寺から持ち帰り、大勢の修行僧を養う「僧坊食」として用い、その後修行僧が各地に広めたという説も。

当時の金山寺味噌は、水分が多いものだったため、製造の際には樽底に沈殿した液汁がたまる。すくい取って舐めてみるとこれが大変おいしく、調味料として使われるようになった。これが、醤油の起源であるといわれています。

金山寺味噌・醤油発祥の寺 興国寺へ

金山寺味噌、醤油、尺八の日本発祥の地とされている興国寺に行ってきました! 足を踏み入れた瞬間、不思議な感覚に見舞われたのは気のせいか…。 今のようにモノが豊かでなかった時代、創意工夫を重ねながら、あるモノを有効活用していたに違いありません。当時の人々がどのような思いで金山寺味噌をつくっていたのかと考えると感慨深い。

紀州金山寺味噌とは

「紀州金山寺味噌」は、和歌山県の特産品として和歌山県優良産品にも指定されている。紀州味噌工業協同組合では、「紀州金山寺味噌」の味を守るために、昔ながらの製法を守り、国産原料にこだわることなどを、独自に規則として定めている。

 

丸新本家 五代目・新古敏朗さんおすすめ金山寺味噌

紀州のご当地グルメ「茶粥」

「茶粥」は、お水ではなく、番茶やほうじ茶で炊いたお粥で、和歌山県や奈良県などで「おかいさん」と呼ばれ、親しまれている郷土料理。「金山寺味噌」を添えていただくのがお決まり。食糧が少なかったとき、少しでもお腹が膨らむように工夫したことが始まりとされています。水から炊いたおかゆに比べて風味があり、上品なお味の茶粥は、夜食や朝ごはんにも最適。消化がよいので、体調が優れないときやダイエット中の方にもおすすめ!

金山寺みそを手づくりしてみよう

 

おかず味噌だけじゃもったいない! 金山寺みそアレンジ

Kinzanji Miso, a nutrient-rich miso enjoyed as a side dish, is a mixture of vegetables, such as gourd, eggplant, ginger, and perilla, that is fermented with koji made with soybeans, rice, and barley.

 

ABOUTこの記事をかいた人

藤本智子

藤本智子(ふじもとともこ) 1985 年生まれ、横浜市在住。アパレル販売員、読者モデル、ファッション雑貨店マネージャーを経て、2011 年ミソガールとして「365 日味噌活宣言」をし、みその普及啓蒙活動を開始。2012年「みそソムリエ」取得。2014 年「ジャパン味噌プレス」創刊。2015年「ミラノ国際博覧会日本館サポーター」「朱鷺米応援大使2015」(佐渡市)に就任。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等がある。2016 年より「中央情報専門学校」非常勤講師。2016年10月株式会社ミソド設立、代表取締役。一般社団法人みそまる普及委員会 理事。