独自のスタイルで糀ライフを提案「糀屋sawvih」

鎌倉駅からバスで約10分、緑豊かな竹林の中にひっそりと佇む「糀屋sawvih」。迎えてくれたのは、店主の寺坂寛志さん。実家は、福井県で糀屋と農家を営んでいて、幼い頃から食や発酵に親しみながら育った。

会社員生活や海外留学を経て、2014年に、家業の糀屋で働くことになったが、現場での経験を積むうち、「糀やみその魅力を多くの人に伝えたい」という思いが強くなり、昨年、同店を立ち上げた。主に姉が糀づくり、弟が農業を担当し、家族で協力し合いながら切り盛りする。

掲げたテーマは、「糀」を通じて“衣・食・住”あらゆる側面からライフスタイルを提案すること。木を基調としたモダンな店内は、まるでアパレル店のよう。

みそや糀、米などを販売するほか、カフェスペースでは、糀を使ったドリンクやスイーツなどがいただける。みそづくり教室を開いたり、オシャレな農作業着のプロデュースを行ったり…業務は多岐にわたる。

寺坂さんイチオシの「糀味噌 amami」は原材料にこだわり、福井県産の米と大豆、海洋深層水から抽出した塩を使用。北陸でよく食べられているみその2倍量の米糀を使用し、甘口に仕上げている。米糀の上品な香りと、大豆の香ばしい味わいがストレートに楽しめるみそで、みそ汁はもちろん、ドレッシングやディップにもおすすめだ。

「絶対的な信頼という意味で、これからも家族がつくる商品を大切に伝えていきたい。食べたりつくったりというここでの体験をきっかけに、糀やみそを生活に取り入れてもらえたらうれしい」と寺坂さん。

観光スポットとして根強い人気の「鎌倉」だが、実は、みそにもゆかりが深い土地。“みそ史”でいえば、鎌倉時代は「革命期」。それまでなめたりつけたりして、そのまま食べていた「粒みそ」をすりつぶし、「みそ汁」として食すようになったのが、この時代だ。都会の喧騒を忘れ「糀屋sawvih」で、ゆったりと流れる時間を楽しんでみてはいかが。

神奈川県鎌倉市浄明寺5-6-1 TEL046-737-5188
営業 10:00 ~ 18:00  水曜定休

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藤本智子

【MISODO(藤本智子)】株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデル等を経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等。