日本に伝わる民間療法 みそ灸を再現

仏教と共に日本に伝わり、江戸時代に本格的に流行して以来、民間療法として人々に愛用されてきた「お灸」。温熱でツボを刺激し、血行をよくし、人間が本来もっている自然治癒力を高め、体調を整えるセルフケアだ。筋肉のコリをほぐし、全身のバランスを整え、疲労回復に役立つほか、胃腸の働きを活発にするなど、さまざまな症状を緩和するナチュラル療法である。

ひとくちに「お灸」といっても、さまざまな種類があり、みそやにんにく、しょうが、ビワの葉、くるみなどの上にもぐさをのせてお灸にしていたという。モノがなかった時代でも、知恵を絞り、身近にあるモノを有効活用していたのだと知り、頭が下がる。

実際に、「みそ灸」をやってみると、じわわ~んと、みそのしっとり感触がなんともいえない心地よさ。市販のみそ灸もあるが、手づくりみそ灸は、よりみそ感を味わえるといっていい。

西洋医学が広まると同時に、お灸は衰退傾向にあるのだが、一方でナチュラル療法に注目が集まり、お灸でセルフケアをする人も増えている。さらに、なかなか妊娠しない牛や豚に「みそ灸」をすることもあるというので驚きだ。

セルフ「みそ灸」の方法
①和紙の上にみそをのせ、その上にもぐさをのせて温める
②みそを同量の小麦粉と混ぜ合わせ、円形か楕円形に盛り、その上にもぐさをおいて燃焼させる
③ガーゼにみそを塗りつけて、その上にもぐさをのせる
(参考:「まるごと お灸百科」医道の日本社)

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藤本智子

【MISODO(藤本智子)】株式会社ミソド代表取締役、一般社団法人みそまる普及委員会理事、月刊「ジャパン味噌プレス」編集長、みそソムリエ。アパレル販売員、読者モデル等を経て、2011年「ミソガール」として味噌の普及活動を開始。みそまる考案。ミラノ万博や伊勢志摩サミット等イベントやメディア出演を通し、味噌の魅力を伝えている(2019年MISODOに改名)。著書に『みそまる』(宝島社)、『みそまる 作りおきみそ汁83のレシピ&アイデア』(二見書房)、『手軽に作れて、キレイに効く! みそまる』(主婦と生活社)等。 ※WEB版に掲載している記事は、取材当時の情報です。現在と内容が変わっている可能性がございます。